プラチャーさんのスロー・イズ・スピリチュアル@ 名古屋 2016年4月20日(水)
人生は今、ここがすべて・・・愛と平和を呼吸する
プラチャー・フタヌワット with 辻信一
映画「音もなく慈愛は世界にみちて」を観て嬉しくなりました。社会済活動と瞑想が融合し、新しい意識で経済・政治・文化を見直す。意識の転換により、社会構造の転換が可能になる。幸せのために生き、人間らしくあるために生きる道があるといったことが語られていました。
・・・・・・辻信一さんメッセージ・・・・
ぼくにとってプラチャーは、信頼し、尊敬する友であり、師です。サティシュ・クマールの言うソイル・ソウル・ソサエティの三位一体を体現する現代世界の代表的な思想家であり、実践家です。
またぼくは、瞑想の先生としての彼の大ファンで、すでにぼくの大学のゼミ生諸君をはじめ100人近い人々をタイで行われる彼の瞑想リトリートに案内してきました。その彼を、やっと今回、こうして日本に、しかもご家族とともに、お迎えできるのは何よりの喜びです。と同時に、この来日ツアーが、よりよき世界への変革を目指す日本の草の根運動に、少なからぬインパクトを与えうるという可能性を信じています。
皆さんも、DVD『音もなく慈愛は世界にみちて』の上映、講演やセミナー、そして彼との交流を通じて、学びと気づきの機会を創っていただきたい。
皆さんとともに学び、遊ぶことを楽しみにしています。
タイの環境・平和運動家、プラチャーさんがこの4月に来日されます。
プラチャーさんはゆっくり小学校 辻校長の瞑想の先生。物静かで思慮深く、立ち居振る舞いの美しい方です。
ぜひとも日本のみなさんにも紹介したいねと、わたしたちゆっくり小学校が願ってきたツアーの枠組みが、多くのみなさんの思いがつながって、ようやくかたちになりました。
瞑想とは自己の精神修養のためですが、プラチャーさんの瞑想は、自己とは関係性や自然のなかにあることを学ぶためのもの。
プラチャーさんは言います。
「私にとって瞑想が大切なのは、それが新しい世界観や考え方、人間と自然との融合へと私たちを導いてくれるからです」と。
「自分が変われば、世界が変わる」とはよく言われることですが、それが自分の健康や幸せに捉われることになったり、内的世界に留まって、他者との間に壁をつくってしまったり……。
数々の社会運動の末にたどりついたプラチャーさんの瞑想やお話を通じて、自己と社会のあり方を静かに深く想う時間をともに過ごしながら、みなさんの内にある平和への思いを愛を、ひと息ひと息にのせて、音もなく静かにひろげていきましょう。
このツアーをつくっていくのは、この春、ゆっくり小学生になるみなさんです。ゆっくり小学校へのご入学、お待ちしています!
◆講師プロフィール
Pracha Hutanuwatra / プラチャー・フタヌワット
1952年生まれ。タイ出身の環境・平和運動指導者。チュラーロンコーン大学教育学部在学中に社会主義運動に参加、後に非暴力思想を学ぶため、仏教僧となる。タイのガンディーと称されるスラック師やブッダダーサ師に出会いエンゲージド・ブディズム運動に参画。還俗後は、「ウォンサニット・アシュラム」を拠点に社会活動と瞑想を融合させた教育プログラムを展開。現在、世界各地で非暴力社会変革の指導者として活躍中。
危機の中、変化の木々は静かに育っている 大転換は不可避だ
あせらずに、ゆっくりと 慈愛の力を信じて
「敵」は自分自身の内側にも存在している…より良い社会への変革を望むなら、自分自身の毎面も変えなければならない。社会の構造だけでなく、意識の構造もかえるのだ・
「瞑想を通じて、自分にとっての正解が実は思い込みにすぎないと分かる。自分にとって最良のものが他者にとっては正解ではないかもしれない。自分の視点に縛られなければ、世界はより明瞭に見える」
プラチャーさんのスロー・イズ・スピリチュアル@名古屋 2016年4月20日(水)
~ 未来への答えは 簡素に生きること ~
2016年4月20日(水) pm18:00 ~pm21:00
会場:大雲山 平田寺
第一部:18:00~上映会「音もなく慈愛は世界にみちて」
19:00~ 休憩
第二部:19:15~プラチャーさんお話&質疑応答 with 辻信一さん
【会費】予約 大人2500円 学生1500円 中学生以下無料
(当日はそれぞれ500円増)
【場所】平田寺本堂 北名古屋市九之坪宮前6
名古屋駅より約15分 名鉄犬山線「西春駅」下車徒歩7分
*会場の平田寺さんは、信長の黒印状のある由緒ある禅寺ですが、さまざまなイベント、集いや、毎月マルシェを開催される開かれたお寺です。
【問合せ】地球の笑顔プロジェクト
○株式会社鶴田商会環境事業部エコブランチ 鶴田紀子
メール: noriko@eco-branch.com TEL:052-503-1002 FAX:052-509-1683
<申し込み方法>
①FAXまたはメールでお申し込みください。
申込先:Eco-Branch 鶴田紀子(電話:052-503-1002 / 090-3932-57511 )
メール:noriko@eco-branch.com FAX:052-509-1683
② 参加費をお振り込みください。
ゆうちょ銀行 店名:二一八(ニイチハチ) 店番:218
普通預金 番号: 2907917 口座名義:「地球の笑顔プロジェクト」
*お振込の際、「スロー」とコメント入れて頂けると助かります。
主催:地球のゆかいな仲間たち・地球の笑顔プロジェクト/ゆっくり小学校
【地球の笑顔プロジェクトとは?】
生きる喜び、そして誇り…。日々の 素朴な営みの中にある豊さ、足元にある幸せに目を向け、自然と人が共に豊かに生きられる社会を一緒に 探ろうと、2010年11月に「つながるいのちの感謝祭」を開催。
2011年、よりたくさんの仲間と出会いたいと映画祭の企画も立ち上げました
Eco-Branch・起業支援ネット・・㈱にんじん・
【地球のゆかいな仲間たち】
自然の摂理を大切に、美しく平和な地球を未来へ、地域と世界、今と未来をつなぐエシカルな理念で活動しているさまざまな業種・業態の仲間たち。2014年セヴァン・スズキさんの来日講演会の企画を通じて出会い、意気投合して結成しました。フェアトレード・イベントや世界ユネスコ会議でのサイドイベント等いろいろ開催中。
メンバー:フェアトレード名古屋ネットワーク / NPO アースバンク/アースネットなごや / 石徹白地区地域づくり協議会/ エシカル・ベネローブ゙㈱ / クラタペッパー / ㈱鶴田商会Eco-Branch / にんじんCLUB / NPO法人子育て支援NPOまめっこ/ フェアトレード・ショップ風's / 平田寺 / ㈱りんねしゃ / SmileLink / なないろの手 / ヘルシングあい
こちらからお申込み下さい
<会場地図>
大雲山平田寺本堂 北名古屋市九之坪宮前6番地
<公共交通機関ご利用の場合>
★名古屋駅より名鉄「西春駅」下車 徒歩7分名古屋駅より約15分
DVD「音もなく慈愛は世界にみちて」
■DVD Book ・映画 より抜粋
支配者を憎むことは自分自身を憎むこと。
憎しみの代わりに、愛と慈悲の心を、
そして真実を拠り所にするのです。
ぼくたちの暮らす社会は、物質主義に染め上げられている。商品としての「物」の生産や消費を最優先するなかで、宗教は道徳や倫理とともに地に堕ちた。いや、物質主義こそが一種の“宗教”なのだ。「エンゲージド・ブディズム(社会参画する仏教)」運動の指導者であるタイの二人の賢人の思想と行動から、現代におけるスピリチュアリティ復権の意義を探ってほしい ―――辻信一
ゆっくり小学校・・・校長辻 信一
学びをほぐし、編み直す
本来、自由な時間や余暇を意味した「スクール」という言葉が、では、どのように教育の場としての学校を意味するようになったのでしょう。ぼくは素直に、学びと自由とが切っても切れない関係にあるから、と考える。自由でない学びは学びではない。それは自由でない遊びが遊びでないのと同じです。つまり、学びと遊びとは、自由を共通項とする親戚同士なのだ、と。
教育という言葉は英語のエヂュケーションの訳語です。この英語の語源はラテン語のエドゥカーレで、その元来の意味は「内側に秘められたものを引き出す」こと。
その点、現代社会の教育はどうでしょう。それはまるで、空っぽの容器にどれだけたくさん詰め込めるかを競っているかのようだ。そう言うのはぼくの友人であり、師でもあるサティシュ・クマールです。彼は、子どもたちを空っぽの容器と見るかわりに、内に豊かな可能性を秘めた存在と見ます。
例えば、吹けば飛ぶような一粒の種子の中に、巨大な樹木へと成長したり、何千という実をつけ、何万という種を生み出したりする可能性が秘められている。とはいえ、ただその種がテーブルの上に置いてあるだけではダメ。大気、雨、土、そして様々な生きものとの関わりを通して、それは殻をやぶって、芽を出し、育っていく。つまり、可能性が引き出されていく。教育とはそのようなことだと、サティシュは考えます。
実は、「ゆっくり小学校」という考えの種をぼくに蒔いてくれたのも、そのサティシュだったのです。
「学ぶ」という言葉で思い出すのは、ぼくの人生のもう一人の師である鶴見俊輔さんの話です。アメリカで勉強していた10代の頃、アルバイトをしていた図書館に、あのヘレン・ケラーがやってきた。用事を済ませた彼女はそこにいた鶴見さんに通訳を通じてでしょう、「学生ですか」と尋ね、こう言ったそうです。 「そう、じゃあ、勉学に励んでいるのね。私も学生の頃はよく学んだ。でも、学校を出てからは、一生懸命、アンラーン……」
この「アンラーン」が問題です。「学ぶ」〈learn〉の頭に否定を意味する〈un〉がついている。もともとは、「学び覚えたことを意識的に忘れようとする」こと。でもそこにもう一つ、「学び直す」という言葉が加わったらしい。
鶴見さんの役は「学びほぐす」でした。「学び」を一度ほぐして、また作り直す。億劫がらずに、何度も。糸をほどき、布を編み直すように。
「ゆっくり小学校」の「学」の意味も、ここにありそうです。
2014年 婦人之友 2月号掲載
▲ ページトップへ