このコーナーは、主に原発関連をまとめていきます。
新聞・ニュースで流れている情報は大本営発表のように正しい情報をだしていないのでは、と思われたり、被災地では、情報が入手しにくい分風評で混乱しているところもあるとか。できるだけいろいろな角度からの情報を知ることで、判断材料の一つとして頂けたらと思います。

震災・原発関連サイト

枝廣さんの震災関連ニュース
  http://www.es-inc.jp/news/shinsai.html

海外の震災・原発関連ニュースがまとめられています

http://www.es-inc.jp/news/001948.html

*田中 優「持続する志

未来バンク事業組合」理事長。
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などに取り組むさまざまなNGO活動に関わる。原発、自然エネルギーについて情報多数。


*特定非営利活動法人 環 境 市 民   
   京都三条ラジオカフェ 地震関連番組Ustream(原発情報)
http://www.kankyoshimin.org/modules/blog/index.php?content_id=66

今回の東北地方太平洋沖地震被災地支援活動は、今までの支援活動とは違い、福島原発事故による放射能汚染がありえますので、それへの対応が必要不可欠です。状況によっては、人体に影響が及びます。現地にボランティアに行く場合の注意が記載されています。

原発事故を理解するためのまとめ こちらをどうぞ。

* 全国の放射能濃度一覧

文科省が公表している情報を元に日本全国の放射能値をグラフ化しています。
データが公表され次第、グラフを随時更新します。

*原発に関するQ&Aまとめ:(社)サイエンス・メディア・センター
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=752

広瀬隆レポート
http://diamond.jp/articles/-/11514

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福島原発の放射能を理解する

http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html
カリフォルニア大学のMonreal氏による講演のスライド(クリックでPDFが開きます)

翻訳者

野尻美保子(高エネルギー加速器研究機構/東京大学IPMU)
久世正弘(東京工業大学理工学研究科)
前野昌弘(琉球大学理学部)
衛藤稔・石井貴昭・橋本幸士(理化学研究所仁科加速器研究センター)

  翻訳の許可をオリジナル作成者よりいただいています。
2011年3月18日:バージョン1を公開

素粒子原子核分野の研究者/院生の皆さん

今回の震災に起因した福島原発の事故について国民の不安が高まっています。
チェルノブイリのようになってしまうと思っている人も多いです。
放射線を学び、利用し、国のお金で物理を研究させてもらっている我々が、
持っている知識を周りの人々に伝えるべき時です。

アメリカのBen Monreal教授が非常に良い解説を作ってくれました。
もちろん個人的な見解ですが、我々ツイッター物理クラスタの有志はこれに賛同し、
このスライドの日本語訳を作りました。
能力不足から至らない点もありますが、皆さん、これを利用して自分の周り
(家族、近所、学校など)で国民の不安を少しでも取り除くための「街角紙芝居」に
出て頂けませんでしょうか。

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Enviro-News from Junko Edahiro No. 1934 (2011.03.20)

米国原子力規制委員会(NRC)が、3月16日、以下のプレスリリースを出しました。
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/news/2011/11-050.pdf

緊急和訳チームの和訳をお届けします。

出所(枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp)
「現時点での情報」です。のちに修正・追加等される可能性があります

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

NRCニュース No.11-050
2011年3月16日

米国原子力規制委員会(NRC)、米国の指針に基づき防護措置勧告を行う

米国内で同様の状況が生じた際に適用される国民安全指針に従い、NRCは福島の原子炉から50マイル(約80キロ)以内に住む米国人の避難が適切であることを確信している。

特に、米国においては、全身に対して1レム(10ミリシーベルト)、もしくは甲状腺に対して5レム(50ミリシーベルト)を上回る放射線量が予想されるとき、防護措置勧告が行われる。レムは放射線量を測る単位。平均的な米国人は、1年におよそ620ミリレム(0.62レム)(6.2ミリシーベルト)の自然および人為的原因による放射線にさらされている。

防護措置勧告を作成する際、NRCは天候、風向き、風速、そして原子炉の問題状況など、さまざまな要素を考慮する。

今回のNRCによる勧告は、コンピュータによる2組の計算結果によって裏付けされている。
(※シミュレーションのリンク
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/news/2011/11-050_Attchmt.pdf )

原子力発電所での緊急事態を受け、NRCは他の米国機関と連携し、放出される放射線(radioactive releases)の観測とその進路の予測を行っている。入手可能なあらゆる情報はひき続き「ハワイ、アラスカ、米国領、米国西海岸が何らかの有害なレベルの放射線を浴びるとは予測されない」ことを示している。

※翻訳してお伝えする情報は、原文通りに訳したものとなります。原文に誤りがある場合でも、著者に確認し、修正してもらうことはできないため、翻訳にも事実と異なる部分が残っている場合があります。その点ご了承の上、お読み下さい。

~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レム???と思ったのですが、専門家から、
「アメリカではまだレムを使っていますが、日本はすべてシーベルトに統一しています。1シーベルトは100レム、1レムは10ミリシーベルトです」とのこと。

根拠も示さずに、ただ「こうしてください」「それ以外は、安全です、心配いらないです」というだけでは、全然安心できませんよね。ちゃんとわかっているのかな、わかっていないんじゃないかな?と逆に不信感を増してしまいます。

この例のように、ちゃんと根拠を示してもらえれば、(その計算自体が理解できなくても)少なくともちゃんと計算したうえで、指示が出ていることがわかりますから、もう少し冷静に、いろいろな指示や説明を聞き、考えることができます。

※出所(枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp)
「その時点での情報」です。のちに修正・追加等される可能性がある情報であることをご理解・ご明記いただければ幸いです。





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日本政府とマスコミへの緊急の要求

ピープルズ・プラン研究所運営委員会は以下の声明を発表しウェブに掲載しました。
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/disaster311/index.php?content_id=4
==================
福島原発について真実を語れ!
――日本政府とマスコミへの緊急の要求

ピープルズ・プラン研究所運営委員会
2011年3月17日
==================

 甚大な地震津波被災に重なって、福島原発は重大な事態に突き進もうとしている。これはチェルノブイリに匹敵する、いや数機の原発の同時破綻という意味ではそれを上回る前代未聞の深刻な事態であり、そこから起こる放射性物質の大気中への放出と拡散は、原発から20キロ、30キロ圏内などという尺度で測れない広範囲にわたって、重大、深刻な人体、環境、社会への影響をもたらそうとしている。

 この重大事態に対して日本政府は、成り行き任せの対応に終始し、取るべき責任を放棄し、福島原発の事態の深刻化を招いたとわれわれは考えるが、その責任全体をいま追及することはしない。

 事態の切迫はそれを許さない。

 私たちがいま日本政府、およびマスコミに要求するのは、事態について真実を人々に告げよということである。日本政府は、断片的な情報を発表するのみで、福島原発で起こりつつある事態の最悪の結果がどのようなものであるかを示すことをせず、人びとを無防備のまま放置している。そして最悪の結果に備えて、人びとの被害を最小限にするため政府としてとるべき措置をまったくとっていない。

 政府とそれに同調するマスコミとそこに登場する「専門家」たちは、真実を告げるかわりに、事態を軽くみせ、レントゲン照射やジェット機による旅行での被曝線量との比較などを持ち出して、事態を日常的出来事のレベルの近傍にあると見せかけることに終始している。線量の測定値は小出しに発表されるが、拡散されている核種が何かは一切報告がなく、記者会見では質問もされていない。体内被曝についても系統的な警告は欠如している。だが、海外の専門機関、専門家、メディアは、今回の事態の深刻度がチェルノブイリのレベル7に近いと判断し、各国はその判断に従って要員の退避などの対策をとっている。一体事態認識についてのこのギャップは何なのか。

 善意に解釈すれば、日本政府はパニックを引き起こさぬよう配慮しているのかもしれない。だがパニックを引き起こさない最善の方法は、人びとが事態を正確に認識していることである。そして被害が避けられないにせよ、それを最小限にする方法を知り、そのための手段を与えられていることである。パニックは、ただの腹痛だと医者に告げられていた患者が、本当は深刻な腫瘍であると知ったときにおこる。

福島原発での事態は一刻を争う。政府は、事態の深刻性についての認識を統一し、それを人々に告げ、それへの対処と政府の統一的対策と行動を明確にするよう緊急に要求する。

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「デア・シュピーゲル」サイトの動画

Enviro-News from Junko Edahiro #1927 より抜粋です

昨日、MLやツイッターで「こんな画像が出ている!」と、ドイツのニュース雑誌「デア・シュピーゲル」サイトの動画のことを知りました。(中略)

この動画は、オンライン雑誌、デア・シュピーゲルのサイトに昨日でた記事の動画の部分でした。この雑誌は「1947年創刊された、ドイツだけでなくヨーロッパでも発行部数が最大のニュース雑誌で、2010年97万部以上を発行する、世論を左右する有力なメディア。政治問題はもちろん、ドイツ自己の歴史を検証するナチの歴史研究についての記事も多く、進歩的な雑誌と評されることが多いようです」とのこと。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

3月15日 日本の天気予報
風が放射能雲を東京方向に向かわせる
Markus Becker
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750988-192309.html
日本の天候状況について、専門家の間で懸念が広がっている。
数時間前より、原発からでた放射能が風に吹かれて東京方向に動いている。気象
学者たちは、風向がもうすぐ変わり、太平洋の方向へ吹くことを願っている。


強い地震と壊滅的な津波、原発の連続的な爆発、そしてさらに、よりによって、
福島原発が破損した時に、例年のこの時期にはめずらしく、風が北東からの風に
かわった。これにより、気流が原発からもれたものすべてをとりこんで、3千5百万人の
人口を抱える東京に向かっている。

アメリカ気象庁NOAAによると、北東の海岸の風は、夜8時から、つまり日本時間の
火曜早朝4時 から北東の風に吹く。12時間後に東風に変わり、原発から放出された
ものはさらに内陸に入っていく。やっと正午か午後になって、風がまた西にかわると
思われる、とドイツ気象局の気象学者は、本誌のインタービューで述べた。

ウィーン気象地球力学中央院ZAMGの最新モデル計算によると、原発の気流は原発
の放射能をちょうど240キロ離れた東京に運んだと考えられる。放射線がそこでどの
くらい強いものになるかは、原発からどれくらいの量が放出され、風がこの首都にどれ
だけの量を運んだかによって異なる。
やっとドイツ時間の火曜の夜になって(日本時間の午前3時)、ウィーン気象地球力学
中央院によると、風は東京から、太平洋にぬけることになる。図を参照
(太平洋側に放射能雲が流れていく一画像 穂鷹注)

図とクリックすると、動画がスタートします
(これが話題になっている動画です。クリックしてみて下さい 枝廣注)。
http://www.spiegel.de/images/image-191816-galleryV9-nhjp.gif

放射能雲が東京方向に移動している。どれだけの放射線量であるかは、福島原発か
らどれだけ放出されたかによる。
風が時速10~20キロという遅いものだと想定しても、福島原発からでた放射能が
東京に届くのに十分な時間があった。火曜の測定で、それが証明されたかのように
みえる。東京から北100キロのところでは、放射線が通常より10倍まで高い数値を
示した と、共同通信は、自治体の観測結果を引用して伝えている。

東京では、火曜のNHKによると、通常の22倍の高さであり、アメリカ軍によると、東京よりさらに南の横須賀でも少量の放射線が観測されたという。
過去数日間、最悪の事態をまぬがれるため、技術者が破損した原発のなかの放射能
をふくむ蒸気を炉からにがすことを何度も試みたが、この間に原発をめぐる
状況は劇的に深刻化した。(後略)

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伝言ダイヤル  

安否確認のために電話回線が込み合って、なかなか繋がりません。
NTTの災害伝言ダイヤル、必要でしたら、ご利用下さい。

【伝言の登録】

1.ダイヤル「171」の後に「1」。
2.自宅の電話番号を市外局番をダイヤル
3.伝言 例「○○です。無事です。○○にいます。」
(伝言内容は30秒以内)

※伝言保存期間  録音してから2日(48時間)
※伝言蓄積数  1電話番号あたり1~10伝言

【伝言の再生】

1.ダイヤル「171」の後に「2」。
2.連絡を取りたい相手の電話番号を市外局番をダイヤル
(登録されたメッセージを聞くことができます)

【利用できる電話】

一般電話(プッシュ回線、ダイヤル回線とも)
公衆電話
携帯電話・PHSからも利用できます。
(一部の事業者を除きます。)

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災害用伝言版サービス

携帯電話やパソコンから消息を知りたい人の携帯電話番号を入れると、相手の方が
メッセージを入れてあれば読むことができます。

http://mb.softbank.jp/mb/information/dengon/index.html

当サービスでは大規模災害発生時に、Yahoo!ケータイの「災害用伝言板」メニューからお客さま自身の安否情報を登録することができます。
登録されたメッセージは、Yahoo!ケータイからはもちろん、インターネットを通じて他社携帯電話やPC等から確認することができます。
また、あらかじめ設定した知人やご家族のEメールアドレスに対して、災害用伝言板にメッセージが登録されたことを自動送信する機能もあわせて提供します