令和6年1月 小学生の頃に読んだ本で「ふりやのルルフ」という童話がありました。「ふりや」とは「~のふりをするのが好き」くらいの意味で、ルルフは職人さんの作業を見るのが大好きで、いつも眺めてはマネをしていました。時間を忘れるほど見たり触ったりすることで知らず知らずのうちに彼はその作業が段々出来るようになってゆきました。 |
令和5年2月 このところ亡くなった両親の遺した物の整理をしています。 |
令和4年4月遊びせんとや生まれけむ 戯(たわぶ)れせんとや生まれけん |
令和3年79号多くの方が予定表や日記として手帳をお使いでしょう。私は手帳の表紙に「what game shall we play today!」という、言葉を貼っています。 |
令和2年78号小さな石がすきです。海岸や河原に出会うと降りて行きたくなります。まるで宝石がちりばめられているようで見飽きることがないのです。靴を脱いで裸足で歩くと、足の裏で感じるその冷たさとフラットではない感触が日頃の生活でためた毒を吸い出してくれるような気がします。黒白赤緑茶などのさまざまな色、美しい文様。最初角ばっていた形が水の流れで次第に丸くなっていったその永遠ともいえる時間の長さを思うと人間の命の短さを考えざるを得ません。小石を手に取って額に当てると、ひんやりとした冷たさに心が落ち着きます。耳に当てると、永遠の音にならない音が聞こえます。胸に当てると、古(いにしえ)から続いてきた私の命を感じます。気に入った小石をいくつか持ち帰り机の上に置いて毎日眺めていると、彼らが居た海岸や河原が目に浮かびます。そして思います。私たちは生かされているのだなあ、と。 |
31年77号友達っていいものです。利害関係なく、久しぶりでも昨日会ったように話ができます。先日も、岩手からやってきた友人2人と交通信号も水道もない限界集落にある村唯一の食堂を訪ねました。ついでに、その近くでトレーラハウスを改造中の夫婦を訪ね、旅の音楽家夫婦も加わって、一緒にコーヒーを飲んだり誰もいない近くの山の展望台へ行って、全員で楽器を持って歌ったりしました。夜は知人が採ってきた山菜のテンプラを食べながらワイワイ。永く付き合っている友人が多いです。それが出来るのは、皆が気持ちのよい空気を作っているからでしょうね。自分も深めていかねば関係は続きません。いやいや、精進せねば。精進・精進・・・なんて、難しいかなあ。 (き) |
30年76号秋、ですねえ。果物・キノコがおいしい季節です。街路樹のイチョウも黄色が素晴らしいですし、紅葉と言えばもみじ。その赤色は多くの人の心をときめかします。あ、桜やメタセコイヤの赤もいいですねえ。ドングリも公園や山にいっぱい落ちています。ドングリはブナ科のカシ・ナラ・カシワ等のコナラ科の実で、形も丸いもの、細長いもの、小ぶりなもの等さまざまです。落ちていると、どうしても拾わざるを得なくて、手に一杯、ポケットも一杯にしてしまいます。家に持ち帰り眺めて楽しむのです。そして、食べられる実の代表は栗ですね。栗のお菓子には、中津川・恵那の栗きんとん(茶巾絞り)、栗かのこ、栗ようかん、あ、お正月の栗きんとんもありますね。小布施の栗らくがんや洋菓子ではモンブラン、マロングラッセ等々、いやあ、色んなお菓子がいっぱい。眼を肥やし、舌をたのしませてくれます。自然って豊かだなあ。 (き) |
30年75号会社の前の小さな花壇(?)にはさまざまな植物が生えていますが、繁殖しているのがローズマリーです。これはエコブランチがハーブ製品を仕入れさせて頂いているお店から苗を買ってきて植えたものです。成長がよく、別の場所の歩道の脇にも株分けして植えたのですが、そちらも道路からはみ出すほど繁茂しています。借りている会社の畑では、パートさんたち中心で手間暇かけて色々な野菜を育てていますが、最近沢山採れたのが無農薬で作ったとても美味しいじゃがいもです。社員全員が、時にはお客様も持ち帰ります。ローズマリーと相性がぴったりです。オリーブオイルで炒めて料理をする実に嬉しいおすそ分けなのです。おいしいものってイイなあ。 (き) |
30年74号昔から本を読むのが好きです。背表紙を眺めているだけで楽しくなります。そのおかげで増えた本で部屋が狭くなってしまっています。人間の喜びには色々あるでしょうが新しいことを知るのはその中でも大きな喜びです。知識を得る方法は、テレビ・ラジオ・新聞・対話、最近では漫画やインターネットが多いかもしれません。でも、読書は一面では自分との対話でもあって、単に知識だけではなく自分なりの発見をすることがあります。又、小説は他人の人生を疑似体意見することですよね。「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司)なんて言わないで、たまには本に親しみましょうよ。 (き) |
29年73号春から夏にかけての草原や畑の眺めは美しいですね。タンポポ、シロツメクサ、レンゲソウ等が楽しませてくれます。シロツメクサは別名クローバーで、子供のころ、花かんむりを作った記憶があります。レンゲソウはゲンゲとも言われ、休耕田の雑草防止と、そのまま鋤こんで肥料とします。空中の窒素を固定して稲の豊作をもたらすそうです。ゲンゲ畑は春の風物詩ですね。タンポポは葉っぱ縁がギザギザの形のため、英語でダンデリオン、ライオンの歯という意味とのこと。タンポポの若葉は多少の苦みがありますが、サラダにするとおいしいですし、根っ子は乾燥させ炒ってタンポポコーヒーです。利尿作用もあるんですって。レンゲソウの茎はゆでて、おひたし等の食用になります。スギナもミネラルが豊富でお茶にするといいのです。何か、興味は食べることばっかりです。 (き) |
29年72号 |
28年71号
朝起きると1本のお線香に火をつけて、自分や廻りの人たちが今日もいのちをいただいていることに感謝します。香木ほど上等なものじゃありませんが、そのほのかな香りは心を落ち着かせてくれます。嗅覚は他の感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)と違って、本能に作用して感情・記憶を司る部分に直接伝わるのだそうです。見えないもの、とらえどころの無いものを感じる感覚です。以前から不思議に思っているのですが、冬になると冬の独特なにおいがするのですね。寒さが鼻に刺激を与えるのでしょうか。今の世の中、人工的な香り付けが多く、洗剤や化粧品の売り場ではその強い匂いに驚くことがあります。どんな香りもやりすぎは逆効果で「ほんのり」がいいですね。さあ、今日も1本焚いて元気に行きましょうか。 (き) |
28年70号 |
28年69号 |
28年68号 |
27年67号 |
27年66号 |
27年65号 |
27年64号 |
26年63号 |
26年62号 |
26年61号 |
26年60号 |
25年59号 |
25年58号 |
25年57号 |
25年56号 |
25年55号 |
24年54号 |
24年53号 |
24年52号 |
24年51号 |
24年50号 |
23年49号 |
23年48号 |
23年47号 |
23年46号 |
23年45号 |
22年44号 |
2年43号 |
22年42号 |